スペシャルオリンピックス日本・新潟(SON・新潟)は、2004年に24番目の地区組織として発足し、2014年3月24日、特定非営利活動法人(NPO法人)になりました。県内各地に活動を拡げ、約40か所でのトレーニングプログラムに、400人を超えるアスリートが参加しています。発足以来、夏季冬季のナショナルゲームには毎回選手団を派遣し、県内でもバスケットボール、卓球、バドミントン、アルペンスキー、スノーボード、陸上競技、フロアホッケー、ボウリング、サッカーなどの各種目で地区競技会を開催しています。
SOでは、活動に参加する知的障害者をアスリートと呼び、多くのボランティアやアスリートのファミリーが、一緒になって彼らの活動を支えています。SOは、アスリートの健康や体力増進、スポーツスキルの向上だけでなく、スポーツ活動を通して多くの人々と交流し、アスリートの社会性を育むことを目的としています。また、多くのボランティアが参加することで、知的障害者に対する理解を広げる機会にもなると考えられています。
私たちは、SOの活動に継続的に取り組むことにより、知的障害のある人たちと地域の人たちとの交流が促進され、互いを認め尊重し合う、共生社会の実現へとつながっていくと考えています。
SOのミッションは、知的障害のある人に、日常的なスポーツトレーニングプログラムと競技会を、年間を通して提供することです。SOのスポーツトレーニングプログラムは、8回以上を1クールとして構成し、その後、練習の成果を発表する競技会を行うことになっています。このトレーニングプログラムの中で、アスリートは勇気を奮い、挑戦し、その才能や技能を高め、達成感と喜びを味わいます。私たちは、この喜びを、他のアスリートやファミリー、コーチやボランティアなど地域の人々との間で共有することにより信頼関係が築かれ、継続されることで、互いを認め、支え合う共生社会づくりへとつながっていくと考えています。だからこそ、SOでは、この日常のスポーツトレーニングプログラムを最も大切な活動として位置付けているのです。
2016年2月12(金)~14(日)の3日間にかけて、新潟市と南魚沼市にて「2016年第6回スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲーム・新潟」が開催されました。全国31地区より、943名(アスリート614名、コーチ・役員329名)の選手団が参加し、延べ4,100名のボランティアの方々にご協力いただきました。
SON・新潟は、SO2016新潟の大会での経験と成果を、大会レガシーとして、その後の新潟における障害者スポーツの振興及びスポーツを通しての共生社会の実現につながる活動へと生かします。具体的には次のことに取り組みます。
特定非営利活動促進法28条第2項、および特定非営利活動法人スペシャルオリンピックス日本・新潟定款第59条に基づき、「貸借対照表」を掲載します。